ingramout’s diary

どうも、僕です。

【ゲーム.005】アクティブプレイヤー数

最近出入りしてたSTG界隈とかRTA界隈でよく聞く話題に

「アクティブプレイヤー数が増えない」というのがある。

 

 

アクティブプレイヤーというのは、要は

「現在進行系でそのジャンル(またはソフト)を遊んでるプレイヤー」のことで、

たまたまそのソフトを買ったからやってると言うより

「特定のジャンル(またはソフト)が好きで継続的に遊んでいる」人達である。

 

だから、「前にそのソフトやったことあるよ」とか

「子供の頃朝から晩までやってたわ~(けど今はやってない)」みたいな程度じゃなく、

現在進行系でその攻略や遊び方の開拓に燃えて突き詰めているのである。

 

 

 

RTA界隈のアクティブプレイヤーが増えない理由はいくつか思い当たる。

 

まず単純に「RTAという行為そのものが難しい」ということ。

もしくは、プレイ動画や配信を観ても「物凄くテクニカルに見える」こと。

 

よく耳にしたり見かけたりする「フレーム技」のようなものとか

(例えば猶予1フレームの技なら0.0167秒以内に発動条件を揃える必要がある)、

ボス敵の攻撃や発射する弾のパターン次第で撃破時間が大きく変わる運ゲー

何度もうまくこなしてやっとタイム更新が出来るとか、

簡単にやってるように見えるのが実は物凄くテクニカルなことだったりするんだよね。

 

 

楽器を触ったことのない素人がいきなりその楽器を練習するようなもので、

まず何から手をつければいいかわからないレベルで複雑な内容だったりする。

 

大きなフレーム技を一つすぐに出来るようになったからといって

そこでいきなり全体としての記録も出ちゃうようなものではないからね。

 

 

 

あともう一つは、環境を揃える苦労。

 

RTAによく取り上げられるソフトはPS2より古いものが多いので

まず元気に動く本体・周辺機器とソフトが必要になる。

 

場合によってはソフトの中古価格が高騰していて、

新作ソフトを買うよりもお金がかかってしまうかもしれない。

 

 

そして、そのままでは現行の(HDMI)モニターに映すことが出来ないので

別に変換器を購入してモニターに繋げられるようにしなければいけない。

 

もしくはリサイクルショップや取引サイト等で

状態の良いブラウン管を調達してこなければいけない。

(一般的に旧ハードはブラウン管に直結する方が遅延も無くプレイ環境としては良い)

 

 

配信をしたり録画映像を投稿したりするなら、

もちろん配信用のキャプチャーボードや録画用のソフトも必要になる。

 

 

 

もしそれが最新のソフトならどうなのかと言うと、

まずRTAをするための詳細な情報を揃えてる人が意外と少ないので

攻略チャートを1から全部自分の手で練り上げなければいけない。

 

それに慣れている人ならまだしも、初心者がやるとすると

よほどそのソフトが好きで、しかも攻略・研究への情熱も無いと

ハッキリ言ってやってられないんじゃないかと思う。

 

 

ただ上手く進めれば良いわけじゃなく、早さを突き詰める必要があるので

生半可なチャートを組んでも良い結果は出ない。

 

別の人の作ったチャートが配布されている、もしくは

そのソフトのRTAを走った動画が普通にアップされていることもままあるので、

そういうのを参考(もしくは丸パクリ)にしつつ

気づいた部分に改良を加えて発展させるという手もあるが。

 

 

そして、日々の仕事や家事をこなしながら

他にやりたいこともかなり犠牲にしながらでなければ

そういった研究もまともに進められない。

 

たとえばRTA1周3時間のソフトに挑戦するとしたら、

1日1周するみたいなことはとてもやれないと思う。

そういったソフトには、生半可な覚悟では挑戦することすら難しい。

 

良くて普段は区間練習の反復、余裕のある休日に通し練習とか。

「買い物行こう」とか「ご飯食べに行こう」みたいな外出を含む用事を休日に回すと

今度は逆にゲームの練習時間を犠牲にしなければ行っていけない。

 

このように、同じレベルの情熱で他の趣味と両立させるのはとても難しいと思う。

 

 

 

別に脅しをかけてるわけではないし、

RTA1周30分ぐらいまでのソフトも探せばたくさんあるので

うまく選べば他のことも含めて色々やれるんだろうけど

やっぱり「観てるだけの方が気楽でいいや」って思っちゃうんだよね。

 

 

 

実際、RTAは観てるだけでもかなり楽しい。

 

昨日までやってた日本国内最大のイベント「RTA in Japan 2019」なんかでも、

自分は何年も前から観てるから別に当たり前なんだけど、今回初めて観た人なら

RTAってこんなに楽しかったのか」って思った人も多いだろうし、

ニコ動なんかの人気の投稿者なら1つのRTA動画で何万ヒットも叩き出すんだよね。

 

 

RTAの認知度や人気自体はこうして確実に上がってきている。それは間違いない。

けど、自分がその走者(RTAプレイヤー)になるというのはまた話が別なわけで。

 

 

 

 

ただ、一つその改善策として挙げられるのが

PS4やSwitchなどの普及している現行ハードで遊べる過去作の移植をすること」

だと思うんだよね。

 

 

 

先週発売のファミ通に載っていたところによると、国内での普及台数が

「Switch+Switch Liteで1085万台」「PS4PS4 Proで855万台」ほどだそうなので

どちらか片方なら持ってるってぐらいの人も相当多いはずなんだよね。

 

それで新作ばっかやってる人も、放っといてレトロゲーばっかやってる人もね。

 

 

それに、Switch系では無理だけどPS4系でなら

「配信機能が本体に標準で備わっている」ので、

メーカーが配信を許可しているソフトなら今すぐ配信を始められる。

 

ニコ動はどうか知らないけど、TwitchやYouTubeでなら

配信した映像を後にアーカイブとして保存したり手元に複製したりできるので

RTAの記録等を形として残しつつ、よその動画投稿サイトへ投稿することも出来る。

 

「〇〇ってソフトの世界記録抜いたよ」みたいに口で言うだけなら誰でも出来るので

形として残すことが重要になってきている中、そのPS4の本体機能で

今日からいきなりRTA(配信)を始められるというのはすごく大きいと思う。

 

 

Switchの場合はキャプチャーボードが必要になるけど

それでも「今の自分が作り上げた自分ちの環境」で遊ぶことが出来るし、

中古のソフトや機材を揃える手間も、「誰が使ったかわからない」感も無いし

導入としてはやっぱりPS4の次に選びやすいんじゃないかと思う。

 

最悪、キャプチャーボードが無くても「記録に残せない」というだけで

RTAの練習自体は本体とソフトがあれば出来るしね。

 

 

 

PS4系・Switch系なら本体周り・映像周りの環境も

まず問題無く遊べるって家がほとんどだろうし、

要は「あとはソフトだけ」なんだよね。

 

せっかく本体が1085万台・855万台ってバカみたいな数で普及してるんだから

なんで過去作の移植をもっとしないの?って思う。

 

 

それだけ普及してるなら老若男女問わない様々なプレイヤーがいるし、

古いソフトだからって高齢層以外には売れないってわけでもないし、

(詳しくはわからないけど)ダウンロード専売なら不良在庫を抱えることも無さそうだし、

稀少化で入手の難しかったソフト等をそうやって当たり前に遊べるようになるし、

プレイヤー側にとっては特にメリットが大きいと思うんだよね。

 

まぁもちろん、発売するからには何千本か何万本か売れないと

最低限の資金回収も厳しいのだろうし、言うだけなら簡単で

理想と現実は大きくかけ離れているんだろうとは思うけども。

 

 

 

STGについては、特に近年、インディーズ以外で新作の発売がほとんどされていないし、

移植についても、かなり昔のもの(80~90年代)をベタ移植して安価で売っているか、

数年単位でみっちり新機能も乗せてきたものを一本大きく売り出すぐらいで、

ハッキリ言って現在進行系で火がついているとは言い難いし、

そういうメーカーの姿勢を見てても「本当にやる気あるのかな」とすら思う。

 

 

いやだって単純な話、新作も移植もまともにやってこないようなジャンルなのに

一人でにアクティブプレイヤーが増えていく?って、普通に考えてそんなわけないよね。

 

現行機で遊べるソフトをインフルエンサーが取り上げるなり、

「有吉ぃぃeeeee!!」みたいなテレビ番組で継続的に取り上げでもしない限り、

今の力の入れ方だと良くなるものも良くなっていかない。

 

まず一般の人の目や手に触れるところにソフトが転がってないからね。

 

 

 

さっきも言ったけど、これだけ最新ハードが普及してるのに

過去の名作を移植する計画がほとんど無いというのはもったいなさしか感じない。

 

 

 

もう一つ、某C社(バレバレやな)が毎週金曜13時過ぎと21時からTwitchで配信している

STGプレイヤー向けの配信番組があるんだけど、

あの番組ももう少し頑張ってほしい。

 

先に言うが、自分はあの番組のファンで、サブスクも何ヶ月かしてるので、

もっとより良くなってほしいという思いでここに書かせてもらう。

 

 

 

業界内では珍しい自社制作ソフトの番宣番組?もしくは、

STG業界を代表して界隈全体を応援するような番組をせっかくやっているんだから、

その番組自体にもう少し本腰を入れてほしい。

 

 

今はまだ担当社員がお昼休みを返上して番組を流すような形でやっていて、

放送時間が30分程度しか取れないというのもあり、

毎週番組の大筋は決まっていてもグダグダな内容になりやすい。

 

「その担当社員同士の仲が良すぎるせい」もある。

仲が良いのは結構だが、その部分に関しては観ているこちらにはあまり関係がなく

「そういうノリもうええで…」みたいに思って辟易することもたまにある。

 

いつもは「仲ええな、ほんま」って感じだし、たまにだけどね。

 

 

 

その番組自体が担当社員たちのおふざけというか、大義があるわけじゃなくて

「なんとなくSTGファンが増えたらいいな」ぐらいの感覚で今もいるのなら

オレがこれ以上言えることなんて何も無いんだけどね。

 

ちゃんと「良いSTGを広めていきたい」とか

「番組を通してプレイヤー層の裾野を広げていきたい」と考えているのなら、

それなりに力を入れた番組を作るように考えていってほしい。

 

 

 

具体的に言えば、「いつも昼休みを返上して配信してます」みたいな、

そういう「視聴者にとっては何の関係も必要も無い部分」を排除して

広報・攻略に力を入れてほしい。

 

 

その「30分程度」という番組の時間制限も絶妙に中途半端だと思う。

 

たとえば「特定のソフトを1CCしよう!」という企画だった場合、

(1CC=1コインクリア、ゲームオーバーにならずに1周クリアまでこなすもの)

C社のSTGソフトは大体どれもクリアまでに20~30分かかるから、

そういう企画の時に本当にいつもきっちり1CC出来るならちょうど枠に収まるけど

たとえば4面までで終わっちゃうとか、5面前半で終わっちゃうとかだと

「もう20分ぐらい過ぎちゃったけど、あと10分どうしようか…」みたいになる。

 

「じゃああと10分あるからもう1プレイいこう」ってなっても、

その10分で中途半端に3面ぐらいまで行ってハイ今週は時間切れ、みたいなね。

 

最初に20分かかったチャレンジは、挑戦から結果までの一塊だからそれで良いけど、

最後の10分は、「時間が余ったのでしょうがなく」みたいな蛇足な部分にしか見えず、

その企画においては何の意味も無いと思う。

 

 

 

単純に放送時間を60~90分程度に延ばせば良いだけだと思うんだけど、

そこまでするならもう少ししっかり番組としての作りを考えなきゃだし、

仲が良すぎてグダグダになる、演者も途中で飽きてきちゃうとかなら

場を引き締められるような人に一人参加してもらうなりすればいいと思う。

 

身内ノリで和気あいあいというのは、わかって観てる方からすれば

決して心地の悪いものではないけど、

そうすることで新規プレイヤーを獲得できるのかっていうと、それはまた別でしょ。

 

 

まずTwitchという「寄ってこれる人」の限られた空間でやることに無理があると思うし、

ツイッターでの告知は毎度しっかりしてても、それを見てもらわなければいけない。

 

既にフォローされてる身内にだけ知らせても、

その身内からの参加者がじわじわ増えていくだけだから。

 

 

 

あとは放送のタイミングも絶妙に中途半端だと思う。

 

結局は「担当社員たちがまとまってお昼休みを取れるタイミングを優先」してるだけで

観てる人の都合までは考えられてない。

 

13:15頃から30分程度がいつも番組を生配信してる時間帯だけど、

その時間に同じく働きながらゆったりお昼休みを取れる人がどれだけいるのかと思うと

今のままではこの辺りにもやはり疑問が残る。

 

これについては、放送日の21時からも担当社員がついて再配信してるので

一応のフォローにはなってると思うんだけどね。

 

ただそこが「Twitchである」ということ以外は。

 

 

YouTubeにも過去配信のアーカイブがあがってるけど、それとは別に

TwitchとYouTube・もしくはニコ動等での同時配信も視野に入れるべきだと思う。

 

 

 

ここまで色々と言ってきたのは、ただ

「今ある問題点として挙げられそうなものを述べるなら」という程度のことで

決して担当社員や番組そのものを批判・酷評するものではないので悪しからず。

 

 

 

もちろん今のままで気に入ってる部分もあって、

毎週ほぼ必ず自社製品の告知やアマプラおすすめ映画紹介を設けているところとか、

担当社員兼プレイヤーに多少の無茶振りをして奮起させているところとか。

 

その人に無理の生じない範囲で、明確な目標やミッションを与えることで

「具体的にやる気になる」というのは単純にプレイヤーの成長を促すと思う。

 

アマプラおすすめ映画紹介やおすすめ書籍の紹介は

雑誌のすごいニッチな1コーナーを読んでるみたいで嫌いじゃない。

そのおすすめが自分に合うかどうかより、そのコーナーがあること自体が好ましい。

 

 

 

まぁ、こんなところで具体名を伏せて書いても

どうせ関係者の人が見に来ることはないし、

思い切ってこれまで考えてたことをまとめて書かせてもらったけど、

あくまで「これからも応援していきたいから」、多少厳しい言葉になってるだけで、

気に入らないとかもう観たくないという話ではないのよ。

 

本当に嫌ならサブスクしてまで観たり、過去アーカイブ全部あさったりしないからね。

 

 

 

そんなわけで、今回も長くなってしまったので

また次の話題で会いましょう。